【単行本版】オメガ・シンドローム
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【単行本版】オメガ・シンドローム

小箱あき

良かったです!

ネタバレ
2021年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前々から、単話売り作品として、表紙は目にしていました。表紙は知っているけれど、なんとなく敬遠していたのですが、同作者の別の作品を読んだら、表紙の印象よりも好みの作風に驚き、こちらも単行本版で購入し「正解!!」という感じでした(笑)。
面白かったです。どろどろし過ぎでもないし、重い部分もあるけれど、陰鬱になり過ぎない、優しい空気がとても良かったです。
主人公の受けの性格がとても良いからだと思いますが、爽やかさすらありました。
敢えて、難を言うなら、もう少し、お互いに惹かれあう部分が細やかに描かれていたら良かったかなぁ~。パートナーとなってからの助け合いや絆は十分丁寧に描かれているので、その分、くっつくまでが事故っぽい流れのままだったので……。
尤も、事故っぽいくっつき方からじっくりパートナーとなって行く作品と言われてしまえばその通りなので、作品の評価を落とす点ではないのですが。
恋のドキドキ感がもうちょっとあったら嬉しかったかなという我儘な願望です。
オメガバース作品に慣れていると、「え?うなじ噛むの当たり前じゃん」とかついつい、先走りそうになります。オメガバースに慣れていない世界の人たちがワタワタする作品であることを念頭に置いて読むことがポイントかもしれません(笑)。
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