キンとケン
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キンとケン

しちみ楼

性別を越えた愛情

2021年5月15日
不遇な生い立ちの得られなかった愛情を埋めてもらうには、誰でもいいわけじゃない。
と思うけど、些細なきっかけでのめり込むこともあるのも事実。そのあと続くかは、やはり真心なんだと確認しました。心が折れないためには、異性でも同性でもいい、無二の存在の人がいたら、無差別殺人とかはなくなるんじゃないかな。自分をさらけ出して拒絶されるのは辛いけど、黙っててはうわべだけの関係で終わっちゃうもんね。ただ大事にするあまり、真綿で包むように庇護してしまうのは間違っている子育てに通ずると思いました。

絵柄がアッサリなのですが、個人的に好きです。
時代モノなのに、要所に現代に当てはめた言葉遣いや説明があり分かりやすいです。

史実は二人とも亡くなるのですが、次巻で生ききれた満足感がふたりにあればいいなと思います。
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