晴れときどき、わかば荘 まあまあ【特典ペーパー&おまけマンガ付】
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晴れときどき、わかば荘 まあまあ【特典ペーパー&おまけマンガ付】

羽生山へび子

あらあら、まあまあ、泣いちゃうじゃない。

2021年5月16日
『あらあら編』の続編です。
前作に続き、わかば荘の住人と、わかばママのお話で、へび子先生の愛が溢れる素敵な物語です。
始まりに、翔と晃太のラブラブが見れますよ♪
一コマ一コマ流れるように、セリフのない場面が描かれていて、それが一層温かくて優しいんですよね。幸せそうなその一コマが、癒してくれます。さすがのへび子先生です。

202号室:鮎川要のcase
高校教師の鮎川。ちょっと妄想に走るアプナイ先生?かと思ったら、不毛な関係で欲を満たしていた。誰も愛さない。本気にならない。傷つかないように自衛しているように見えた。
ひょんな事から、隣室の澤村と関係を持ち…
自己の立場を投げ出しても、離れられない、忘れたくない熱い想いがぐっとくる。しびれます。

わかば荘を管理しながら、小料理屋を営むわかばママ。ママの話はないのかしら?と思ったら!
過去に遡り、ママの無償の優しさに触れる事が出来ます。そこから繋がるママの愛ある話に、感動の涙が溢れます。これはいっぱい、いっぱい書きたいけど、ネタバレなしで読んで頂きたいです。へび子先生の作品に興味のある方!ぜひぜひオススメです。
ママが住人達にも愛される理由がわかる気がします。いつか、わかば荘から巣立つ日が来る人がいるかもしれないけれど、きっと生まれた絆は消えないと思います。
前作同様、それぞれのカップルの後日談が楽しめます。
はぁ、良かった……こんな素晴らしい作品を描かれるへび子先生の新刊がもう読めないなんて、ただただ残念に思います。
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