青空の澄んだ色は
」のレビュー

青空の澄んだ色は

天禅桃子

夢中になりました。

2010年6月4日

『ラ・サタニカ』もそうですが、この作家さんのお話には、思わず物語に入り込んでしまうような、人を惹き付ける魅力があります。

きっと、しっかりとしたストーリーや心理描写の緻密さからだと思います。


講師として赴任した小学校で、小学生の頃から憧憬を抱いていた恩師に再会する。

再会の驚き、喜び、時を経て昔の情熱を失ってしまったように見える彼への苛立ち、焦燥。そして時折垣間見える以前と変わらぬ彼の姿に当時の憧憬がよみがえってくる。


いわゆる年の差ものですが、相手がそれほど老けていないので(笑)、それほど抵抗なく読めると思います。

最初の方は、これがBLなのを忘れるくらい、恋愛的な要素は薄いです。だからこそ、後半の甘さに脳内が蕩けます(笑)

Hはないので、BLにHだけを求める人にはお勧めしません。逆にBL初心者や、じっくりストーリーを噛みしめて読みたい方には全力でゴリ押しします!パック買い推奨!

素晴らしい!
とにかくぜひぜひ読んでください!
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