ロマンチック・ラメント
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ロマンチック・ラメント

左藤さなゆき

運命じゃないΩ×双子α×運命のΩ=…(泣)

ネタバレ
2021年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバース読者歴はまだ浅いですが、今まで読んできたオメガバース中ではTOP3に入る大好きなお話です。運命の番じゃなかったトラウマを持つΩのお話です。以下、ネタバレになる感想です。 …Ωの旭には「20歳になったら番になろう」と約束していたαの誠臣がいた。その2人が一緒に居る時に運命の番と出会った。しかもそのΩは旭の幼馴染み。運命によって惹かれてしまった誠臣は旭を捨ててしまう。その2年後、20歳の誕生日祝いに大学の友人とバーに訪れた旭は泥酔してしまいフラついていると声と顔が誠臣に似た男と偶然に出会う。誠臣が自分の誕生日に迎えてきてくれたと思った旭はその男に抱きつくが吐いてしまい、男が介抱しようとしたが、酔った旭はフェロモンを暴走させ、充てられた男も軽くラットに入りワンナイトしてしまった。翌朝、何も覚えてない旭は男がシャワー中に逃げてしまうが大学で声を掛けられたその男はやっぱり誠臣にそっくり、でも雰囲気が違うから驚いていると、「誠臣は双子の兄貴だ 一卵性の」と言ったその男は双子の弟、煌臣だった。しかし、誠臣と煌臣の両親は離婚してい為、名字が違っていたのと誠臣は弟がいることを旭に隠していた為、旭は双子だったことを知らなかったのだ。旭は迷惑を掛けたお詫びとして、α狙いの虫除けとして付き合うフリをすることになる。誠臣と違いぶっきらぼうで無表情でデリカシーが無い煌臣もまた、下心あるΩうんざりしていてたが、旭というΩを知れば知る程好きになっていくが、旭はαである煌臣も運命と会ったらまた捨てられると怯えていた。「俺が信じるのは俺の気持ち 運命なんて訳の分からないものに人生を左右されるのはごめんだ」煌臣の言葉に旭は一歩を踏み出した瞬間にまたもや運命のイタズラが…。 この後運命に抗い旭を守ろうとする煌臣が素敵です。旭は当初からメンタル弱くて守ってくれた時でもウジウジしてイラつきますが、それも作家さんにより計算されていますので旭が己に気付いて心が番うまで見守ってください。エチシーンは少ないです。最初と最後だけでお話重視なのでエロたくさん欲しい人には物足りないかもです。Ωとαの大きさの違いがしっかりとしていて短冊修正ですがドキドキしました。 最後に、双子αの運命だった幼馴染みと旭が向き合うことが出来たのを拾ってくれる丁寧さも良きです。 丸々表題作のみP203内、書き下ろし8P、電子版限定1P。短冊修正(◯毛付き)
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