えれほん
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えれほん

うめざわしゅん

社会派SF

2021年5月28日
名前のない現代社会の問題に焦点を当てる社会派のマンガ。敢えて言うなら、ルッキズム、著作権問題、胎児の権利をテーマにした3部作。
問題をそのまま取り上げるのではなく、それぞれの問題を強調する架空の設定を作り上げているので、政治色が強いテーマの割に、エンターテイメントとして読み易い。
会話やモノローグがかなり多い。個人的に、漫画は会話でなく絵で見せてほしいし、理性で考えるより心を動かしたい。ので、正直言ってこの作者は趣味じゃない。けれども、マイナーだけど重要な社会問題を取り上げる視点は素晴らしいし、それでいて楽しんで読める構成力は見事と思う。
一風変わった短編集を読みたい人にはオススメ。
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