騎士団長とえっちしたら、甘い新婚生活が始まりました！
華藤りえ/サマミヤアカザ
このレビューはネタバレを含みます▼
第一騎士団長29歳×王立騎士団主計官補佐21歳。一代限りの男爵位持ちである第一騎士団長の父が殉職したため、社交界デビュー直前に平民になったヒロイン。父の元で見習い騎士をしていた幼馴染みは、英雄視される第一騎士団長に出世していた。海賊討伐から帰還した夜に開かれた祝宴で媚薬を盛られたヒーローの前に、残業で残っていたヒロインが現れた。媚薬を抜くために一夜を共にした翌朝、ヒーローは特別結婚許可証を得て逃げ出した彼女を一気に囲いこむ。初恋拗らせた初めてカップルは、気持ちを伝える前に体を繋げてしまったことで気持ちがなかなか通じ合わない。ヒーローはずっと自身の出生に関わる問題が解決でき次第、ヒロインと結婚するつもりで動いていたので、媚薬の一件で予定が狂ってしまったと嘆く姿が可愛らしかった。密売組織の黒幕との対決でヒロインを守るために火傷を負ってしまうが結果オーライ。前国王の庶子だったヒーローの体には王族を示す刻印があるが、火傷でごまかしが効くようになったのだ。異母兄でもあり従兄弟でもある国王に対し、伯爵爵位に合わせて記録の破棄と新しい家系図を求めていたヒーロー。王子であることがバレて継承問題に巻き込まれたり、側妃を娶らせられることがないよう先手を打つのは全てヒロインのため。重ための愛だけど幸せだったら問題ないかな。独身の国王にも良い伴侶が現れますように！
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