籠の小鳥は狂おしいほどの愛を知る
」のレビュー

籠の小鳥は狂おしいほどの愛を知る

あいざわ結宇/すみ

新しい時代への希望

2021年6月1日
生家が没落して芸者となっても、前向きに逞しく生きるヒロインが清々しい。小鳥を逃がす行為は幼く短絡的ではあるけれど、その自由な心にヒーローは惹かれたのかな。明治政府の要人の妻に元芸者が多いのは、その社交性が外交に役立ったからという話を聞いたことがあるが、ヒロインもヒーローと2人支え合っていくのだろう。新しい時代への希望が感じられて、読後感が良かった。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!