このレビューはネタバレを含みます▼
冴月の過去を思うと切なくて苦しくて胸が痛くなります。搾取する側になるためにはそうするしかない、なんて…。それでも、夏目と出会って信じてみたいって思えるようになってほんとによかった！日下部がしたことは納得出来ないけど、それでも冴月にとって日下部の存在は、自分を保つためには必要だったんじゃないかと思うと、嫌いにはなりきれない気がします。冴月の父も兄も最低だし、夏目と結ばれたなら、さっさと仕事を辞めちゃえば良いのにって思ったけど、今まで自分から取引先としてたことを精算しないと、残された秘書課の子たちが、同じようになってしまうかもしれない。会社というより、そこで働く者のためにちゃんと精算したかったのかなと思うと、2年という時間は必要だったのかも。ただ、その遠距離の間のふたりを見たかったです…。ふたりの愛がさらに深まっただろう時間が見れなかったのは残念です…。夏目は真っ直ぐで愛に溢れた人間だから、その光を浴びて、冴月にもたくさんの幸せが訪れて欲しいなと願わずにはいられない作品でした！
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