球環譚
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球環譚

月夜堂

3作目:魔封じ実力者登場

ネタバレ
2021年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 《BL小説》医療系ファンタジー
'病の魔'を封じる力を持つ医師の〈花晶奇譚シリーズ〉3作目

前二作は魔封じの能力が本人自覚前(史彦医師・東里医師)でしたが、今回は30年近く活躍している実力者(巴医師)登場で、話もグッと深まりようやく本題なのかな。
病の魔&水の魔の複合体の魔が相手。

1作目からは、医の仙人の仕者(寒竹さま・水呼さま)、看護学生流香(紫水晶の腕)が看護師として、風の一族の数多などが参加し協力体制を取ります。

某医大公衆衛生研究所の巴医師と助手幾何(魔を見つける能力)は、杏果村の診療所から呼ばれると封じに向かう。 その杏果村が舞台。面白かったです。

巴医師の封じ方に驚いたけど、それよりもこの巴医師は、人として愛する男と、魔封じ医師としての生涯伴侶と決めている男が別!!長年活躍していても未だ伴侶が居ない変わり者。二人の男性も気の毒。

水の魔の怨念は怖い。好いた男(陶芸家・室)を探し求め(室は魔が見えず)暴れまくる。1作目では看護学生が、今回はある男性が魔に連れ去れたまま。病の魔を封じたけど今回は誰も幸せになっていないシコリを残す終わり方^^;

(花晶奇譚→吉夢結→球環譚→胎華)
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