川端康成へ
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川端康成へ

太宰治

この人間臭さがいい

2021年6月4日
太宰、いいですねぇ、嫌いになれないやっぱり😄

ただ、私自身は川端康成氏を敬愛しておりますので、とりあえず誤解ない様に、芥川賞事件の顛末をお話しします笑笑。

まず第一に、川端自体は太宰の才能を認めてはいます。芥川賞に受賞出来なかったのは、投票で圧倒的多数により、石川達三が受賞したからです。その選評時に、太宰の私生活の乱れを川端が指摘し、それが落選に繋がったと太宰は思いました。なので、この恨み節苦笑。

それに対し川端は、冷静に票数で落選したこと。自分の指摘が不遜に感じるならば撤回し、作品を読み直したい。と、述べています。

つまり、全てが太宰の逆恨み…と言いたいところですが、そんな川端も決して褒められた私生活ではないので(骨董品などの蒐集癖による度重なる借金など)、おまいうな状態ではあったのかもしれませんね笑笑。

しかし、佐藤春夫との逸話しかり、彼への芥川への愛は不滅ですね。そこまで敬愛していながら、一度も会えなかったのは、同情します苦笑
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