このレビューはネタバレを含みます▼
寡黙な元野球部・風間×なんとなく適当に生きてきた春。冒頭は春の双子の弟・鋼と先輩のお話だったので、あれ?と思ったけど、その後進級してからが本編。鋼とバッテリーを組んでいた風間と同じクラスになって仲良くなり、いつしかその関係が大事なものになっていく。高校生のもどかしい青さがたまらない甘酸っぱさ。春と鋼の、互いに羨ましさと憎らしさが混ざり合ってる微妙な感じ、あるなー。蓋を開ければお互い様みたいな。春と風間は最後まであと一歩な距離感で、徐々に色付いてこれから始まる寸前で終わっているので先が気になるけど、ここで終わるからこその作品なのかも。欲を言えば風間が春にはっきり気持ちを伝えた時があったはずなので、そこを描いて欲しかった。敢えていろいろ曖昧にしてるんだろうけど、そこは大事かなーと思うので星4.5。