不憫な健気受けの秀作





2021年6月7日
前作でハマり間を開けずにこちらの作品読みました。前作に引き続き美しくも不憫な日本人の血を引く青年が現れたので救い出してくれる王子様を期待しながら読み進めました。パブリックスクールというとモーリス、アナカンなどの古めかしくて耽美なイメージがわきますがこのシリーズはその世界観も損なわず現代的な要素も入っているので陰鬱過ぎないところが嬉しいです。小説ならではの痛ましい家庭環境には溜息がでますけどね。傷つきながらも心の底から無償の愛情に飢えた青年達が愛しいです。ただヘッドボーイの行動は不可解に感じる場面もあり若干混乱しました。

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ぱんだ さん
(女性/40代) 総レビュー数:0件