このレビューはネタバレを含みます▼
《M/M小説》現在三部作(1:月への→2:ヒトの→3:星に)
人間に変身できる犬〈クィック〉達がひっそりと暮らす人里離れた町マッドクリークが舞台の2作目。最高◎
前作で物悲しさを纏っていたローマン(ランスの部下)と、彼が命を救ったSWAT隊員マットというカップリングだけで嬉しくなります。ヒトになってまもない元軍用犬(ジャーマンシェパード)ローマンがタイトル通り歩き出せる幸せな救済恋愛譚◎
ランス×ティムもしっかり登場(嬉)
保安官助手ローマン×麻 薬取締局捜査官マット(人間)の話。
戦地でハンドラーのジェイムズ軍曹を亡くした軍用犬時代のローマンのエピは可愛くて辛くて読み応えあります。後発的クィックのローマンの人間初心者の無垢な奇行が微笑ましく、寡黙な努力家のキャラには惚れ惚れ◎ 「ヒトはしない」←これ最高好き◎そんなローマンにも第二次性徴的な成長が現れ、生真面目ランスの性教育エピはどれも名シーン(笑)
惹かれ合うマットとの間に立ちはだかる〈町の秘密〉どちらも可哀想で、ローマンはこれでもかと辛い目に遭ったけど、終盤の大捕物は見事だったし大団円に大満足◎
笑って泣いてこちらも大忙し。
ローマンがやっと幸せになれて万歳!!