このレビューはネタバレを含みます▼
よく「ぼく地球は名作」と何かの折に聞くし、社会現象にもなったとも聞くので読んでみた。
はっきり言えば、世界観に引き込まれなかった自分としては「どこが名作なのか解らない」し「誰に共感すればいいか」も分からなかった。
当時リアルタイムでこの作品を読んでいた方としては「まさか前世を持ち出すとは」とか「輪くんがいいキャラ」だったのかもしれない。
しかし私は「輪くん」と言うキャラに好感を持てず、ただ不快なキャラでしかなかった。なぜか超能力で敵だと思ったキャラクターを攻撃し、ありすに近づくところなんてホラーでしかなかった。前世で亡くなった年齢が現世に関係してると分かっても、やはり無理なモノは無理なのである。前世での木蓮の行動にも共感はしかねた。
現世の話から前世の話へ、現世と前世両方の世界へと話が入り乱れていくところはこの作品に共感や夢中になった人なら涎モノの展開であったと思う。
この作品で物語をどこに持って行きたいのか?落としどころはなんなのか?そもそも何がしたいのか分からない。理解に苦しんだ。
とにかくこの作品の世界観に入り込める人は楽しいのだろう。私はそうなれなかった。ただそれだけの事だ。