孤高の陛下の至宝の寵姫
」のレビュー

孤高の陛下の至宝の寵姫

貫井ひつじ/森原八鹿

無限大の溺愛

ネタバレ
2021年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 国王陛下33歳×男爵家次男23歳。大学卒業を目前に控えたある日、突然後宮に入れられてしまった主人公。学者になる夢が破れ二年近くが経った頃、後宮で偶然国王に迫った危機を防いだことで運命が動き始める。距離を開けようと抗っても、グイグイ主人公に引きつけられる国王。彼に訪れた二度目の危機を防いだ時、主人公を寵姫に据えることを決意した。不器用な二人の恋物語は国王の駄々漏れの愛情に満ちたものだった。お互いに肉親の縁が薄かっただけに、一枚の貝みたいにぴったり寄り添えるのかな。十年前の即位時に甥に当たる義弟の息子を後継者に指名してるので、男同士でも世継ぎ問題は絡んでこない。控えめな主人公の性格では身を引いちゃいそうだからと、国王が周囲への念押しも忘れないところは漢だった
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!