ノーカラー





2021年6月12日
何色にも染まっているようで心は透明できれいなままな眞白が、誰かに必要とされたくて、辛くても痛くても強く求めてくる洋一に仮初めでも心の安定を覚えて、危うく生きている。大地いることで、眞白が本来の透明感ある姿を取り戻すようなラスト、良かったです。大地は地に足のついた真面目な人で、眞白の心がしっかり見えていて一歩も引かずに愛してくれる男でよかった。洋一は一貫してるというか、退き際はさっぱり。弟はかなりブラコンを拗らせていて、このあと開き直れるのか、引きずるのか心配になる感じ。タイトルがいい。名前もそれぞれの雰囲気に合っててこだわりを感じる1冊でした。

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