強引すぎる王子様に執着されて逃げられませんが幸せです。
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強引すぎる王子様に執着されて逃げられませんが幸せです。

小出みき/氷堂れん

ヒロイン大好きワンコ王子

ネタバレ
2021年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 王太子21歳×元男爵令嬢25歳。一年間家庭教師をしていた年下の王子と偶然の再会をしたヒロイン。12年にも及ぶ帝国皇宮出仕を終えて帰国した王子は、昔から大好きだったヒロインを手に入れるために猛アタックを開始する。彼が出仕していた間に生まれる前から決められていた許嫁が事故死したため、その後新しい婚約者は決められていない。令嬢達に嫌がらせされ泣いている彼女にキスをし、出仕を嫌がる王子に自分の肖像画入りの懐中時計を渡して頑張れと応援してくれたヒロインに、出仕する直前に帰国したら結婚してと言ったと宣うヒーロー。大人になって改めてプロポーズした後は、強引に迫りまくっては結婚をねだるワンコ王子。肉体的に欲しいだけではなく、彼女の存在は魂に不可欠だから譲れないーー意外と真理を突いていたのには驚いた。夜会で王子を狙う令嬢に薬を盛られ貞操の危機に陥ったヒロインを助けに入ったヒーロー。熱烈な彼のプロポーズに頷くや否や、確証が欲しいと迫られ結ばれる二人。翌日すぐに国王夫妻の前で結婚した(関係を結んだ)ことを事後報告するヒーロー。皇女か高位貴族の令嬢と結婚させたかった王妃が難色を示すと、ヒロインの母が帝国高位貴族の出身であること、妹が皇帝の側妃となって従姉妹となる皇女を産んでいることからヒロインの身分は問題ないことを納得させちゃうあたりができる男を感じさせる。それからは昼夜関係なく時間があればすぐに手を出してくる絶倫王子にヘロヘロになるヒロイン。結婚して順風満帆と思っていた矢先、事故死したはずの許嫁が生きていたと公爵家から申し出てきたから大変。過去に帝国が仲裁した約定により公爵家の娘と結婚しないと王子の王位継承権が剥奪されるのだ。対面した女性に違和感を覚えた王子は偽物と疑い必死に証拠を探す。確証をなかなか得られずいた時に離宮に移されていたヒロインは身を引こうとする。そんな彼女の元に懇意にしていた花屋の女性がお見舞いに訪れた。実は彼女こそが本物の公爵家の令嬢だった。不幸せだった彼女は事故に遭った後、助けてもらった家でそのまま養女となり、恋愛結婚していたのだ。指輪を巡る攻防戦も策士である王子の作戦勝ち。結婚の脅威となるものを排除した時、ヒロインに子どもが宿ったことが分かりハッピーエンド。年下のワンコ男子の愛は重いけど、有言実行で彼女を守りきる姿は格好よかった
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