リセット 未来を書き換えたら溺れるほどの蜜月が待っていました。
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リセット 未来を書き換えたら溺れるほどの蜜月が待っていました。

月神サキ/すがはらりゅう

やり直しできてよかった

ネタバレ
2021年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 第二王子21歳→20歳×伯爵令嬢19歳→18歳。初めて会ったその日に領地から拐われるような形で王城に連れてこられた内気で恥ずかしがりやなヒロイン。初恋の相手である王子から何度も愛を囁かれても言葉を返すことができないでいた。一年近く経った頃、このまま進展がないなら隣国の王女と結婚するよう国王から直言を受けた王子は、これが最後と彼女に想いを告げる。彼女はなけなしの勇気をかき集めて王子の想いに応えようと決意していた。しかし悪意をもった手紙で運命が変わり、王子と隣国の王女との婚約が決まってしまう。取り返しがつかないことに絶望した彼女が古森で泣き崩れていると老女が現れる。愛情表現が下手すぎて大好きな王子を失ったことを嘆き悲しむ彼女が差し出された薬草茶を飲んで起きると、一年前の出会いの日まで時が巻き戻っていた。王子の愛に今度こそ応えるため、苦手だけど一生懸命自分の気持ちを伝えるヒロイン。前回は初めて会った日に手を触れただけの付き合いだったのに、今回は出会ったその日にキスされただけでなく王都までの三日間で体にも触れられドギマギが止まらない。王宮で国王夫妻と第一王子夫妻に面会し、息子の初めての彼女だと歓迎されるヒロイン。その日の夜、続き部屋の隠し扉から現れたヒーローと恋人同士として初めて結ばれる。祖母から相思相愛の恋人ができるまでは誰とも関係を持つなと躾られていたヒーローは昼夜を問わず攻め立ててくる。そんな矢先、隣国の王女が視察で来ることを聞き、泣いているところに王子が現れた。涙の理由を聞き、婚約は既に断ってるから心配いらないと安心させてくれる。蜜月は続くが決定的な言葉を貰えないある日、前回と同じ筆跡の手紙が届く。正体を知るために呼び出された場所へ向かうと、王子が対峙していたのはヒロインの味方でいてくれたはずの侯爵令嬢だった。王子への恋愛感情は一切なく、身分の低い彼女では国益に反するという理由で二人の恋路を邪魔していたのだ。ヒロインの覚悟を問い、求めていた回答を得られた彼は満を持してプロポーズする。後日談として古森に住む老女は王子の祖母だったこと。前回も王子は悲しい顔で飛び出していった彼女を見て、例え婚約破棄をすることで戦争になったとしても彼女を諦めることはできないと馬を駆って必死に追いかけていたこたが判明。やり直す前でも後でもヒーローが寄せる彼女への愛は一途でぶれず、素敵だった
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