ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版
」のレビュー

ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版

尾羊英/中村颯希/ゆき哉

主人公は好きですが御話に深みを感じられず

ネタバレ
2021年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「主人公(玲琳様)の様になりたい」と感じました。

主人公の清廉さ、逞しさがありましたら、生き辛い世の中でも、時代でも、生き抜けるかもしれません。

身体が弱い点を除きましたら、「完全無欠」かもしれません。


最終話まで拝読したく、心待ちにしております。


物語の展開上、致し方無いのかもしれません。
リアリティを感じられないと申しますか、個人的に、違和感を覚える箇所が多くございました。

気になった点、違和感を覚えた点としまして、以下の通りです。

1-1.設定への違和感
「ほうき星に気を取られて、全員が、大事な雛女様(主人公、玲琳様)を護れなかった」のは、「迂闊過ぎて、有り得ない」気が致します。

1-2.処罰への違和感
「慧月様の目論見を阻止できなかった(雛女様を落下させてしまった)原因、理由」が、仮に、「ほうき星の魔力」、「慧月様の道術」、その他にあったとします。
それで、「慧月様以外は、御咎め無し」なのでしょうか。

証拠不十分にせよ、「雛女様が落下してしまった事実」があるにも関わらず。

1-3.鷲官長様(辰宇様)への違和感
辰宇様は、「星を見る事をされず、御務めを果たそう」となさったにも関わらず、雛女様を護れなかった事に違和感を覚えました。

1-4.皇太子殿下(尭明様)への違和感
尭明様も、「大事な雛女様を護れなかった」のは、鈍過ぎていらっしゃる気が致します。

「入れ替わり後」に、違和感も覚えず、危うく雛女様を殺害してしまいそうになるのも、鈍過ぎていらっしゃらないでしょうか。

尭明様は、「国を治める方」として、違和感ばかりです。
史上の皇太子様の中で、尭明様の様な方もいらっしゃったのかもしれませんね。


2.登場人物への違和感
尭明様含めて、主人公(玲琳様)の周りの方々が、悪辣な気が致します。
主人公の器の大きさ、懐の深さが強調され、ある意味良いのかもしれません。

こちらも、「その様な国と時代背景があった」と解釈した方が宜しいのでしょうか。
(辰宇様の心理描写の様に)


3.配役への違和感
「慧月様」より、「(北領玄家の)歌吹様」の方が、「主人公(玲琳様)を妬む役」として、違和感が無い気が致しました。
(水は、妬みの印象、火は、瞬間的に怒り、後を引かない印象です。)
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!