このレビューはネタバレを含みます▼
左右田貴史大尉とジーメンス少佐、この2人は敵軍同士だけど過去に左貴史の兄と体の関係を持っていて知らない仲ではない。
戦争がなければ再会する事もなくもっと穏やかな人生になっていたかもしれないですね。
BL要素もちょこちょこあるけど舞台が戦時中の為、男ばかりの世界で況してや生死を懸けた戦いの最中なので精神的にも尋常ではいられない状況だったかと思います。
ジーメンスは貴史に再会して貴史の兄の死を知り、最初は悔いて償うだけの気持ちだったかもしれないけどいつしか貴史を愛している事を確信しました。
綺麗な顔立ちで堂々とした振舞いの貴史は敵軍の幹部でさえ翻弄していました。
ストーリーの最後は貴史の生死は濁していますが、ストーリーの途中でジーメンスと貴史が同じベッドにいるシーンがありそれが何月何日なのかも描かれているので、最後まで読んで振り返ると、おおよその推測は出来るかと思います。
ストーリー的には重いですが、まるで映画を見たような感覚でした。