大人なちっぱいの付きあい方 合冊版
」のレビュー

大人なちっぱいの付きあい方 合冊版

冴原ゆいと

胸のテーマは素敵なのになー

ネタバレ
2021年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女性は可愛いが男性は優しげな絵柄。
エロシーンも優しい感じ。
微乳主人公のTLでここまで悩み、前向きに変わる姿を描いたのは少ないんじゃないかと思う。
タイトル通り、大人の微乳の付き合い方としては素敵な作品。
変え難い悩みに対して、気にしないより綺麗と思うと言われた方が、ありのままの肯定感が増して心地良い。

しかしそう肯定する男性の行為は強引すぎ。
流される主人公が恋人ができても本気で嫌がらないので、主人公に共感がし辛い。
コンプレックスへの爽やかな肯定感を出す男性なのに強引で踏み躙る人物になってしまい、曖昧な主人公と併せてモヤっとしてしまう。
そこが残念な感じ。
巨乳は巨乳の悩みがあり、主人公の恋愛に関わるキャラクター達は、とても酷い人もとても良い人も突き抜けていない印象でボヤけている。

モヤっとしつつもハッピーエンドでまだ良かった。
長年のコンプレックスを与えた相手が自分のためにブランドを立ち上げ、コンプレックスに感じさせなくするデザインの提供側になったのはとても感動するはずなんだけど。
偶然の出会いから結ばれるには強引な行為以外、熱烈な求愛もない中でのハッピーエンドは決め手に欠けてその感動を損なわせてる気がする。

個人的には巨乳より微乳は美乳でエロいと思っているので、チヒロの一貫した声かけは素敵だなーと思う。
こういう微乳の作品を多く読みたい。
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