先が読めない展開が楽しい

知っている物語の人物に転生、死ぬ運命を回避、という定番のストーリーだが、恋愛面も主人公の道のりもゴールも全く予想つかないので、読んでて楽しい。決して仲良くはない関係から始まった二人が無自覚に惹かれていく様子には、ニヨニヨしてしまう、特に彼の様子にニンマリ。ただ二人が内面的に惹かれ合うエピソードなど感情の変化の機敏が細かく描かれないので、心のどこかで「お互い何故惹かれあってるのかな」と引っかかって感情移入はしきれず。やはり原作が小説だから描ききれないのかな。それから、1冊200P前後で物凄く秀悦した絵と充実した見開き、という訳ではないのにこの価格なのは、全ページカラーだからなのでしょうか？完成度を考えるとちょっと高くは感じるかな。