契約妻と伯爵家
」のレビュー

契約妻と伯爵家

白柳いちか/椎名咲月

ある意味ヒロインが冷酷で残酷

ネタバレ
2021年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローにもヒロインにも魅力を感じられませんでした。自分の給料内で遊ぶだけならまだしも家の財産を食い潰す勢いで踊り子に貢ぐヒーローのダメさは他レビューにもある通りなので割愛。

お互い不干渉の元で契約結婚したはずなのに、自分の方にヒーローを関わらせるヒロインはどうなんだ、と。踊り子にかけるお金欲しさでヒーローはヒロインの仕事に関わったのだから即ち合意の上だったというのがヒロイン側の言い分となりそうですが…ヒロインはグレーをホワイトだと言いくるめたように感じ、ヒロインへの魅力が減りました。そして最後、ヒーローに無理矢理されそうになった反撃で全治3ヶ月の重傷を負わせるほど拒絶したにも関わらずその後も部屋に2人きりになることを拒否しないヒロインの心情も理解出来ず。ヒーローの罪悪感や執着を逆手にとって圧倒的有利、寧ろ「名目上だけでもヒロインを妻に出来る」以外ヒーローにとってデメリットだらけの契約をにこにこと提示と思えば「忠誠や隷属を誓わないで~」みたいな反応も理解出来ず。そして何より「元の世界に帰りたい、帰るつもり」というのがヒロインの芯ならば商会や家族を全て捨てるつもりということ。いずれ捨てる人たちとここまで交流出来るヒロインはある意味他のどのキャラよりも残酷で冷たいと思ってしまいました。

1巻を読んでヒーロー、ヒロイン、どちらにも魅力を感じなかったので続きは購入しません。
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