【極上の結婚シリーズ】御曹司は愛しの契約妻へ溺愛を滴らせる
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【極上の結婚シリーズ】御曹司は愛しの契約妻へ溺愛を滴らせる

田崎くるみ/浅島ヨシユキ

出来過ぎで、少し浅く感じてしまう…

ネタバレ
2021年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ わりと短め(101ページ)で、気持ちよくサクサクと読み終わります。ヒロイン&ヒーローはどちらも、顔良し性格良し・仕事は楽しく全力投球・職場環境にも恵まれ人望あつく・しかもセレブ…と恐ろしいほど非の打ち所のない人物です。そんな2人が、まるで夢のように良く出来た契約婚を経て、安定の溺愛へ。ちょっとしたトラブルも出て来ますが、ストーリーにさほど大きな起伏はありません。契約婚で始まった2人の気持ちの変化がメインなのかも知れませんが、恋愛や仕事に対する2人の価値観・心情の描き方が、真面目で頭でっかちな中高生の理想論を作文にしたみたいに綺麗事中心で、大人同士として直面するはずの現実的な葛藤や深みがあまり感じられず、やや物足りませんでした。2人がお互いに惹かれ合うポイントもあまりに当たり前のこと過ぎて「それってそんなグッと来るほどのこと?その程度の人いくらでもいない?」という感じ。ハイスペックな社会人同士のはずなのに、これまでろくな恋愛してなさすぎでは??と思ってしまいました。でも、ドロドロとは無縁の温かくて甘々で安心感のある恋愛物を求める場合には、とても楽しめると思います。
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