青くて苦い
」のレビュー

青くて苦い

芽玖いろは

スピンオフだけど、こちらの方が印象深い

ネタバレ
2021年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 赤くて甘いのスピンオフ。主人公が居候していたホスト仲間でゲイカップルのタマとミヤがくっつくまでの話。スピンオフと言うより対の作品と言う感じで、赤と青、陽と陰な雰囲気です。
赤くての有朋はホストが向いてる陽気なクズでしたが、タマとミヤはバックグラウンドが暗い。社会の底辺からのホスト。特にミヤは親を知らず今は店のオーナーの邑に拾われ、ホストとして仕込まれた。華やかなNo. 1ホストなのに、虚無感の中で生きてる。タマは唯一の身内、自慢の弟ためにお金が必要でホストをしてる。タマには生きる軸があるから強さがある。ホントは女嫌いのミヤはタマが好きで、抱く時も抱かれる時もタマを想像してます。ミヤはタマに女を抱くと男に抱かれたくなる性癖を告白すると、タマは自分がミヤを抱くと言います。ミヤは好きで抱かれるのですが、タマはオーナーの身代わりと勘違いして、ミヤを傷つけます。でもタマの「一緒に生きるぞ」がカッコ良かった。ミヤと同じに感動しちゃいました。オーナーが覚えていないミヤの歳をちゃんとタマが分かっているところも。下位でカッコイイホストとはちょっと遠いけど、男前なタマが良いです。ミヤはこれから幸せにしてもらえるんだろうなと思えるラストです。
ボリュームもあって、エッチもたくさんしてます。モブや女との絡みもあります。好きではありませんが、あまり気にならず読めました。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!