空虚な結婚を愛で満たして
」のレビュー

空虚な結婚を愛で満たして

あゆざき悠/ヤミ香

色んな要素を詰め込み過ぎかな

ネタバレ
2021年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローがたった五歳だったヒロインに運命を感じたエピソードも、兄の話だけ、ヒロインだけを好きだったわけでもなくて、色んな女性たちと関係を持ち、欲望には忠実だったようで。ヒロインが大人になるのに、合わせるように、女性関係を精算し、結婚を視野に入れての行動はしてたようで。両家の長い関係も出て、ヒロインの名前に関係して、宗教も出て来て、ファンタジー要素のような謎の物質が原因の陰謀と巻き込まれてる悲劇の被害者達など、ヒロイン兄とずっと付き合っているのに、なぜか、ヒロインには辛辣なヒーロー秘書女性。その兄も、ヒロインが自分の彼女とヒーローの関係を疑っているのに、なぜか、余計な誤解をさせるようなことをヒロインに言うし。とにかく、色々と盛りだくさんで、どれも、きれいにスッキリと回収されてなくて、モヤモヤ。ヒーローも、ヒロインへの気持ちがはっきりとした恋愛感情だと自覚も確信もしてないのに、なぜか、ヒロインと添い遂げることだけは、望んでて、自分の過去を語ろうともしないし、その過去をも含めて、ヒロインだけを愛してるとは思ってなくて。自分の過去や、誰を愛してきたのか、ヒロインは知らなくていいと断言しちゃってるし。恋愛初心者のヒロインは、結局、体からヒーローにろうらくされてしまい、自分の心のうちさえ誘導されて、深く考えるなと遮られてしまうし。ペット愛だろうが、愛玩だろうが、ヒロインと添い遂げることだけが目的のようなヒーローの言動。ヒロインの立場になったら、なんとも、切なくて哀しい恋愛だなあと感じた物語。どこか、気持ち悪い恋愛物語でした。ヒーローモテモテでカッコいいってなってたけど、女性を愛せないように感じた。ヒロイン父やその家に対しては凄い恩を感じていて、それに一生懸命で、ヒロインと兄か自分が結婚するのならば、執着する恋人や女性もいない自分がって、どこか熱を感じさせないヒーロー。結局、一番上の兄は既婚者だし、二番目の兄は、秘書女性と長年付き合ってるし、空いてるのはヒーローだけだったという、消去法のような。ヒロイン父の会社を助けるのも、ヒーローが一番適任だったという、ヒーロー兄の言葉等々、結局、ヒロインを無理やりにでも、ろうらくして、恋に落とすのが、ヒロイン以外には都合が良かったという真実を最後まで、ヒロインは悟ることをヒーローに妨害されて、盲目のままに、ハッピーエンドへ。
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