溺愛ヒーロー

ネタバレ

2021年7月9日

このレビューはネタバレを含みます▼ 御曹司29歳×弁護士秘書24歳。父が親友同士のためヒロインが3歳の頃から交流があった二人。将来の業務提携を見据え、ヒロインが14歳の時に許嫁の関係になる。順調に交際を続けていたが、高３の時に父の事業が破綻したことを機に父達は婚約を解消を提案する。母の療養を兼ねて田舎に引っ越すことになり、初恋の大好きな彼と離れて地方の大学に進学することを考えるヒロイン。そんな彼女に婚約は解消しない、このまま自分の近くに残ってほしいと切り出すヒーロー。それから10年経ち、仕事で忙しくしていてもお付き合いを続けてきた二人。子供の頃から変わらぬ手を繋ぐだけの関係に、許嫁の立場から彼を解放してあげるべきなのではと悩むヒロインが切ない。許嫁となる前に街で偶然、お付き合いしている女性とヒーローが歩いてるのを目撃したことがあったから、余計に自分の存在って何だろうと考えるのは当然かも。ある日のデートで、背中に手を置くエスコートに戸惑う彼女に思いがけないプロポーズが待っていた。出会った頃のこと、中学生で許嫁となった彼女を心配してたこと、高校生になった彼女に妹ではなく異性として惹かれたこと、好きで大切だからこそ一度触れてしまったら止まらないと思い躊躇していたことーー。今まで伝えてこなかった気持ちを添えてプロポーズしたのに考えさせてほしいと言われ、ダメージが大きいヒーローも可愛い。プロポーズ後の初デートで正直な気持ちを彼に伝えた結果、漸く両想いになる。その日のうちに初キスからその先まで一気に関係が進んでからは、ヒーローによる箍が外れたかのような溺愛の日々が始まる。結婚を認めてもらうために行った話し合いで、過去に婚約を解消しようとした父達の本音もちゃんと聞くことができてよかった。ライバルが登場しても歯牙にもかけないところは清々しいくらい。汚ない手を使ってヒロイン父の事業を破綻させた悪徳社長には、ヒーロー父とヒーローだけでなく、ヒロインの仕事ができる上司がタッグを組んで鉄槌を下す場面は痛快だった。許嫁期間は11年と長かったのに婚約発表から結婚まで早く、更に半年後には待望の赤ちゃんまで授かった二人。幼馴染みとこんな恋愛が出来たらいいなと夢を見てしまうお話だった

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ゆらさん

(女性/40代) 総レビュー数：0件

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