このレビューはネタバレを含みます▼
綺麗な絵と卑弥呼のストーリーというのに惹かれました。単話は後で単行本になるかもしれないとずっと待っていたのですが我慢できずに購入しちゃいました。
出生のせいで良い幼少期ではなかったシキの傍にはずっとヤマトがいて、儀式によるシキの死を以て別れた後も惹かれあっていた二人‥それだけでもロマンチックです。神託を受ける卑弥呼として生きていたシキに神託でなくてもシキの経験でクニを治めることができると、シキを愛しているのだと伝えるヤマトが、自分の命を賭けてまでシキへの愛を貫く勇敢な姿ヤマトに誰が惹かれずにいられるでしょうか。ヤマトを愛しているシキもヤマトに愛で答え"人間"に戻っていくーー
少し先のことならば神託がなくともシキが培った知識で治められます。だからでしょう。虹のたもといる神はシキとヤマトの思いを聞き入れてくれたのでしょう。最後の赤子は多分次の王・台与ではないか。シキ親子が船で流れついたように、赤子も壊れた船の残骸から、同じように漂着した。それであれば紅い瞳の持ち主てある可能性は高く、神託を受けることができる。蝶に姿を変えた神がシキから消えた神力を授けたのではないか..妄想が膨らみます。
６巻が最終巻とは思いませんでした。ENDの文字を見て吃驚しました。まだまだ壮大に続きそうだったのでーー続いて下さい！
"邪馬台国"・"卑弥呼"はまだ解かれることのない謎めいた世界であり、多くの日本人のロマンでしょう。それが題材となっている太古のお話、ほんっとーによかったです。
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