このレビューはネタバレを含みます▼
普段エチエチな作品ばかり見ていたのですが、こちらの作品はそんなシーンが無くても全然良いと思えた。
気になっていたのに、フェンス越しで見てるだけでいいと諦めてた幽玄君。明るくてみんなの人気者、そして優しいヒデ君。あまりの突然の別れで、生きることに何も重視していなかった幽玄君は、死がどういうものかもパッとしておらず、無意識のうちで引き止めてたんだろうな。突然目の前に現れたヒデ君、自分にしか見えないヒデ君と過ごすうちに、無意識のうちに幽玄君だけがヒデ君の存在がまだあると思っていて、周りのみんなが過去形で話してることとの違いに気づくシーンや、成仏出来ないのは自分が原因でなく幽玄君が引き止めてたからだと気づき伝えるヒデ君の顔。もう後半から涙無しでは読めなかった。受け止めようとしてもどうしても、奇跡が起きないかと願ってしまう気持ち、、、心が痛い。
それでも読後は、生きてることは凄いことで、当たり前じゃなく、何んで後回しにせず今を大切にしないと行けないと考えさせられた。
今までBLは純愛はもちろんの事、エチエチなもんだと思っていた私は、こちらの作品に出会い清い心を得た気がします。もっと多くの方に愛されて欲しい作品。