暑い夏、ぼくらは。
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暑い夏、ぼくらは。

恋煩シビト

美しい愛人を抱く真夏の一ヶ月

ネタバレ
2021年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドルオタの大学生・丈一郎×「先生」の愛人・冬真。推しに貢ぐために高額バイトに飛びついた丈一郎は山奥の怪しげな洋館へ。そこにいたのは足の悪い「先生」と呼ばれる海堂と美しい愛人の冬真で、丈一郎の仕事は海堂の前で冬真を抱くことだったという背徳的な始まり。丈一郎は間男的な立ち位置だけど、単なる三角関係ではない不思議と穏やかな関係。すごくよかった!先生と冬真、冬真と丈一郎、先生と丈一郎、それぞれに出会った意味があったと思える。二人きりの閉じた世界に丈一郎が入り込んだことで、煮詰まって停滞していた感情がクリアになったような。丈一郎の素直さ、いい意味での気楽さがとてもよかったです。全員の運命を変えた夏。個人的には先生の変化が一番嬉しい。
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