白蜜の契り~蜜花転生~【特別版】(イラスト付き)
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白蜜の契り~蜜花転生~【特別版】(イラスト付き)

西野花/小山田あみ

子は誰が孕むのか

ネタバレ
2021年7月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 密花と雄蜂は蜜を吸い精を与える関係ーーこの世界の子孫繁栄はどうなっているのだろう。女性はいるようだが密花にはなれない‥とすると、王ディラン(だけでなく雄蜂)の子は誰が生むのだろう。雄蜂は大半が叡知、強靭な肉体と体力をもつ国の要と言ってよいだろう。でも愛して、精を与えるのは密花のみ‥直結の皇子や皇女が生まれない限り長い歴史の国にはなれない。雄蜂は一時だけ密花を放って女と子作りするのだろうか‥それだとしたらカナに限らず密花は肉体的にも精神的にも辛く淋しい思いをするのではないかーーそれとも雄蜂の子は密花が孕むのか‥
名もない複数の雄蜂や娼館の客を相手にしたり、ディランとも数限りない行為がお話の大半を占めている。カナも順応ですぐさまいん靡な世界に陶酔していく...どれだけ行為にページが割かれているか‥内容はなし?
だからこそ全く触れることのない、この世界の、当然あるべき子孫繁栄方法が頭に張りついたまま‥悪からカナを救いだすヒーロー・ディランと仲睦まじいまま終わってしまったので、余計、なんなんだろう、作家さんの書きたかったのは"花芯舐め苛め攻め"で、それしか目的がなかった作品なのかーー作家さんはいつも致している割合がお話の断トツ(殆ど丸々かと思うこともある)とは言え、舐め目的としたら残念極まりない気がする。
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