このレビューはネタバレを含みます▼
前半は主人公のさくらと由紀ちゃんの淡い青春時代の思い出でです。後半は死んだ由紀ちゃんとの思い出を大切に生きたいさくらと、それを乗り越えようとする結城君の話になっています。最初は結城君が何だかいけ好かない感じですが、読んでいくうちに「頑張れ結城!」と気がつくと応援したくなるはずです。亡くなった人を忘れたくない気持ちと、片思い中の相手の過去を乗り越えたい気持ちも分かるので、二人がケンカ中の時は切なかったですね…。和解して結城君とようやくデートの当日、出発するギリギリまで由紀ちゃんを想って動けなかったのが良かった。最後は結城君が事故に遭いそうなのを、由紀ちゃんが助けてくれたという解釈で良いのかな?由紀ちゃんは成仏するギリギリまでさくらの幸せを願ってたんだね…。