このレビューはネタバレを含みます▼
ページ数は294とボリューミー。
皆さんのレビューにあるように、7〜8割は読んでいて心臓を握りつぶされる想いをしますが、その中にはαである鷹斗さんの5年間の切なくて苦しくてどうにかなりそうな気持ちとそれと同じだけの愛を感じられます。Ωである理緒君に1度の行為をキッカケに酷く嫌悪され、その事をずっと苦しみ続けている姿は耐えられなかった。止むを得ないとしても、感情、意思、思考がなく目線も合わない会話もなく本当に人形のような姿の最愛の人を抱くシーンは涙が止まりません。
一方、嫌悪している人との子供でも、お腹にいる間から大切で愛しかったのに壮絶な痛みを耐え、産んだにも関わらず1度も抱きしめていないと泣き崩れる理緒君の姿も号泣しました。その姿を鷹斗さんが見ていて、子供に会いたい抱きしめたいという理緒君の気持ちを知っていたら、鷹斗さんの事だから絶対に連れてきていただろうと想像すると、また違った5年間になっていただろうと考えさせられました。
結論ハピエンです。最後の最後にお互い気持ちもあり、会話もあるエチがあります。安堵の涙を流す用意をして是非読んでもらいたいです。