家柄がいいと色々あるもの

ネタバレ

2021年7月22日

このレビューはネタバレを含みます▼ 家柄がよくて、さらに経済的にも成功している家って、それだけで、男の子優先だったり、跡取り思想が根強くて、嫁ぐ女性はそれだけで、相当なプレッシャーで、現代女性には馴染まないそんな考え方に、疲労するのだろう。二人の母親は、同じ思いをしてきて、違う選択をした。ヒーロー母親は、自分自身が苦しんだ思想に染まりきってしまい、ヒロインにも強要。ヒロイン母は、子供を思う母親として、そんな環境よりも、普通に生きることを選択し、その後、幸せな家庭を得る。各々の母親世代の葛藤と、それを変えようと努力する若い二人。しかし、ヒーロー父は、最後まで存在感がなく、ヒーロー母の苦労が忍ばれる寡黙さ。
人形のように感情を出さなくなったヒーローが、ヒロインと出会い、人間らしい感情表現を取り戻していくリハビリ物語でもある。
ヒロインが明るくて前向きで強い女性だったからこそ、ヒーローを変えることも、お局たちとも和解出来たのだろう。ヒーローが惹かれたのもよくわかるヒロインの人柄。

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ろんさん

(女性/40代) 総レビュー数：17件

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