まことしやかに舞う花は
」のレビュー

まことしやかに舞う花は

束原さき

間違ってたらごめんなさい

ネタバレ
2021年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分が戦時中の時系列が無知すぎてわかってなくて。知った方が理解できる気がしてちょこっとだけ調べてみました。
昭和16年12月に太平洋戦争ぼっ発この年に二人は再開してる。それでお団子食べたりお座敷で踊り子さんもお仕事できたりそういう余裕がまだあったんだなって納得。そこから徐々に戦争の影響が色濃くなって行く。颯太朗は軍の仕事を請け負ったり、沢村の娘との縁談で徴兵も免れるそういう選択肢が出てくる。そんな状況だから二人は本当の気持ちを言わない。春は颯太朗の為だけに踊れたらいいって思ってる所が切ない。
昭和19年11月本土への攻撃も激化していく。その最中で婚約を破談にした颯太朗に赤紙が届く。終戦が昭和20年8月で届いたのが5月。ほんとに終戦の手前だったんですね。
終戦になり引き揚げにどれだけの年月がかかったのかはわからないけど、待っている春は颯太朗が生きているか死んでいるかわからないで待つしか出来ない状況って想像を絶する…
時代に翻弄される二人をうまく描かれていて絵も綺麗なので素敵だったんですが、だからこそ最後の再開だけ駆け足な気がしてもったいないなって思ってしまいました。
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