運命のアステリズム(合本版)
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運命のアステリズム(合本版)

三七十

予想外の展開

2021年7月26日
『ラピスラズリの約束』のスピンオフ。前作の主人公、草鹿とユウ(真理)も少しだけ出演。前作はトラウマや家族関係の闇が描かれていて痛々しく、こちらも前作同様、胸を抉られるような話だった。

明るく太陽みたいな双子の紅と白がカミングアウトする勇気を付けるために訪れた売り専バーで同じく双子の龍と虎に出会い、童貞卒業を目指すコメディタッチの話から龍と虎の過去にスポットが当たり、袋小路に陥っていた二人が紅と白を始め、様々な人たちの愛情に支えられて少しずつ前進していくストーリーが凄く良かった。

本当はあんな風にうまくいかないかもしれないけれど、単純な勧善懲悪ではなく、闇を振り払おう、悪意に負けたくないという気持ちがひしひしと伝わってきた。



*甘い日常読了*

タイトルどおりの甘くて優しい日常が描かれ、本編が辛いものだったから幸せそうな四人が見られて読後感は温かくて心地好い。

【広告含め全24P】
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