暗がりでくちづけを
」のレビュー

暗がりでくちづけを

風緒

ゲイ同士の切ない片思いが胸にくる

ネタバレ
2021年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作家さん。アンソロジーでキレイな絵と切ない物語が気になって、これは好物だ!と確信して海の日クーポンで3冊購入w学生時代から密かに後輩江藤に恋していた虻川。その想いを見抜いた後輩の志田は、江藤の代わりに背格好が似た自分と関係を持つよう虻川に持ちかける。暗いホテルの一室で、ベッドに横たわり偽りの江頭を待つ虻川も切ないが、虻川が江藤に想いを寄せていた同じ時間、虻川を見つめ続けた志田も切ない。カラダから始まった関係は虻川の中で想像から実体が伴った関係へと変化していく。そりゃ、いくら脳内変換してても実際抱いてる志田は全身全霊で虻川を愛しただろうから、虻川絆されていくのは当然だよねw志田くん、思い切った提案して恋が実って良かった。後半は江頭と料理人でゲイの相庭の物語。胃袋掴んでもノンケはそう簡単に絆されて友情から愛情に変わるとは思えないがw短編でノンケを無理なく心変わりさせるのは難しいね。余程の出来事や理由が必要かなと。「僕とモナリザ」のような神に愛される天才的画家に恋が成就しないなら筆を折るとまで言われたらその才能も含めて引き受けるだろうな。想像だけどw
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