恋の始まりは偽装結婚
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恋の始まりは偽装結婚

若菜モモ

ヒロインに信じてほしいのなら

ネタバレ
2021年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーロー、ヒロインに信じてほしいのならば、なぜ、幼なじみ女性が邪魔していることをさっさと解決しなかったのだろうか。好意を寄せられていることはわかっていただろうし。何もなくて、ヒロインが誤解するはずもないし。なのに、ヒロインの祖母のことを知らせてほしいと依頼したり、ヒロインを日本に呼び寄せるために、仕事を依頼したり、豪華マンションや車を用意したり、その隣に内緒で引っ越ししてたりと、周りからヒロインを囲いこむことには必死に力を使うのに、ヒロインの誤解をそのまま放置しているし、妨害している女性が近くにいて、ヒロインに何かするとわかりそうなのに、それも対処しないで、従姉女性秘書が何かとヒロインの様子を気にかけたり、ヒーローを信じてほしいと話したりと、自分の恋愛なのに、なぜに従姉女性が必死にフォローしてるのか、ヒーローの気持ちがいつまでも伝わらずに信じて貰えないのは、仕方ないと思う。周りから囲い込むことにばかり注視してて、不安なヒロインの気持ちは置き去り。だから、ヒロインに逃げられたり、別れを決意されても仕方ないと思う。変な余裕があって、自分に惚れているヒロインが動揺している様子を楽しむ悪趣味がヒーローにはあると思う。自分に惚れているのに、必死に気持ちを押さえているヒロインを観察して、ちょっと手を出したり、誘ったりすると、動揺するヒロインを楽しんでて、その立場だったら、嫌だなあと思わせるヒーローのドSぶり。恋する気持ちを楽しまれて、弄ばれてるようで、なんともやるせない。妨害する幼なじみ女性のことだって、ヒーローがさっさと解決しようと思えば出来るのに、しなかったから、ヒロインが悩んだり泣いたりと切ない思いをするはめに。その結論がヒーローを捨てる結論でも、ヒーローの自業自得。ヒロインの気持ちを弄んだのだから、本当に捨てられてしまって、あたふたとして、本当に必死になって、ヒロインを探せば良かったのに。終始余裕なヒーローが鼻につく物語。
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