メビウスストリップ
」のレビュー

メビウスストリップ

沢本そじ

変わった性癖、いつかは愛だと気づくのかな

ネタバレ
2021年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 復讐したい元いじめられた方vs性癖のために虐めていた方。再会して、二転三転の恋愛バトル。そこに愛情は無いはずなのに、離れられない。
綺麗で繊細な絵なので読みやすいですが、いじめていた方の受の司が、性癖も異常で性格も悪い。いじめられていた攻の愁は、高校卒業後人生逆転しヒエラルキーのトップに立ったのに、司の執拗ないじめがトラウマになってます。再会した司は男に抱かれる男になっていて、愁はそれを利用して復讐しようとします。身体の関係から始まって、愁は復讐したい気持ちの底に、それだけでは無い執着を抱えます。司は騙されてるフリをしながら愁の復讐心を利用して自分の性欲を満たそうとします。途中から愁は自分の気持ちが復讐でない方向に向いているのに気づくのですが、司は性癖が主軸なので、愁が気の毒です。だって、司はマジ性格悪い。愁にはキラキラした未来があるはずなのに、司に囚われてしまって…。リアルなら、踏み止まれ!そこに行くなと叫ぶところ。でも、本当はずっと執着していたのは司の方で。それが単に性癖のためだったのか、はっきりしないままの終わりなのが、ハッピーエンド厨の自分にはちょっと残念かな。まあ、あの物言い、執着が司なりの深い愛情だと理解もできます。
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