アヴァルト
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アヴァルト

光永康則

6巻完結、相性の良さ

ネタバレ
2021年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さんの作品好きです。
フィーリングというか、好みが合うというか言葉にするのが難しい。漫画というよりパーソナリティな気もします。
その説明にしっくりくる表現もあるんだけどちょっと自重して(笑)、プレイリストが合うくらいに留めておきます。
怪物王女を初めて読んだ時は、あー好き、って思ったもんです。
ただ、共通するのはどれも夢中にはなれないんですよね。
没入しかけるも届かない。
怪物王女は大好きなキャラ多くメインストーリーも面白いのにオムニバス風な話が多すぎて徐々にフェードアウトしてしまった。
それに比べて、この作品はストーリーメインだし設定凝ってるしで相当好み。。。なハズなんだけどもう一歩何かが足りない。
戦闘シーンの迫力の無さなんだろうか、大好きとまで思えるキャラがいなかったからなのか、もうちょいガツンとくるものがあったらと思った。
とはいえ、5巻半ばからは6巻完結ということもあり話が佳境に差しかかって盛り上がるし迫力がある場面もあって面白かったです。
この作者さんの淡々とというか飄々としたというかそんな雰囲気好きなのにガツンも欲しがってしまうのは悩ましい。
その雰囲気で没入しかけるところまで行くのも凄いんですが。
最後、若干駆け足気味に終わったせいか肩透かしなところもあったけど、ダラダラ続くよりは良かったかも。
この作品を経て描かれた時間停止勇者は作者さんの色を考えると完成形かもしれませんね。
アヴァルトは設定もかなり細かく考えられてて相当力を入れて描いた作品だと思う。
それで、その後の時間停止勇者はガツンの方に行かずに力を抜いた作風というか、いいじゃんもうこれで、みたいになっていくのも面白い。
アヴァルトは好みだけれどちょっと届かない所もあった。ただ20%オフクーポンで買ったのでちょうど満足という感じでした。
とある中華統一漫画を読み返したらハマってずっと読んでたのを中断するくらい、又テレビ観戦を止めるくらいには面白かったですね。
すなわちクーポンありなら充分面白いかなぁと思います。
余談だけど、漫画にしろ感想にしろ「合う」という感覚は面白いものですね。
もちろん全てではないし違うところもあるけど、その中で「それ」って思うと、なんでしょう、よくわからない感情があります。
そういう人間のメカニズムもちょっと面白いと思いました。
共感というよりトレンドかな
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