置き去りのふたり
」のレビュー

置き去りのふたり

砂川雨路

人間関係と愛情

ネタバレ
2021年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さんのファンで、他の作品とは違うジャンル、ということで興味を持って購入しました。
とても深く、衝撃的、と感じる作品です。
ミステリーのようでドキドキしながら、少しダークな色合いを感じながら、読み進めました。
複雑で深い人間関係と、その激しい感情が描かれています。
友情、男女を超えた恋愛と愛情、兄弟姉妹と親子、家族の愛情、そして人間関係。
家族・友人・社会における、「私」と「あなた」とは。

とてもダークな色合いながらも、「喪失と再生の物語」とあるように、物語の先に光を感じられる結末でした。
何度も読み返して、味わいたい、そんな物語です。

とにかく深くて緻密な物語で、レビューになっているのだろうかと思いますが、とにかくおすすめです。


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