威風堂々惡女
」のレビュー

威風堂々惡女

白洲梓/蔀シャロン

まるで大河ドラマ

ネタバレ
2021年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 過去の人物の行動が史実として語られ、結果だけが注目されますが、なぜそれに至ったのか、本当にそれは悪だったのか、そういうことを考えさせられるストーリーです。女帝になろうとした一人の女性 雪媛の物語でありながら雪媛として生まれ変わった王瑛の物語であり、それを支える人々の物語であり、まるで大河ドラマでも見ているかのようなスケールにどんどんと引き込まれてしまいました。単なる歴史物語風ではなく輪廻転生要素もあり、結末が変わっていくのか、そうではないのか、ハラハラドキドキします。目的のためには手段を選ばず、相手の一手二手先を読まなければ謀られて殺されてしまうような攻防戦に息衝く暇もありません。冷酷非情な手段を使うのに、なぜこれほど協力者がいるのか、読み進めていくと雪媛の強さ、人を引き付ける力、そのカリスマ性が見どころの要だと感じます。2巻まで一気読みしましたが、まだまだ先があるのが嬉しいです。これからどうなっていくのか楽しみです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!