and310~非モテ博士と恋するアンドロイド~ 分冊版
朔ヒロ
このレビューはネタバレを含みます▼
●noe67の無料1話試し読みが良くて、そちらの単行本版を即購入し、その前日譚短編とのことでこちらも一緒に購入してみました。noeの方はこれから読みます。
●本文47P。“惚れっぽい”レンタルアンドロイドのミイオは顧客を好きになってしまって返品されることが続いてた。アンドロイドと人間の恋愛はこの世界では「異端」「バグ」とされる。その設定がそもそも辛い。
●あるとき自分の制作者である二条に恋に落ちる。このときのミイオの表情、すごく良い。ホントに“落ちた”って感じで。さらっと二条に「好きです」と伝え、「勝手に片思いしています」と言うくせに、顧客からの「sexパートナーになってほしい」との依頼を素直に受けようとする。恋情と肉欲が繋がることをまだ知らない。
●sex機能を追加され、二条に対して興奮を覚えて…。初めて知る感覚、初めて見る二条の表情。止まらないミイオに、二条が「これは動作確認」と自分に言い訳しながら身を任せる。あー、きゅんとするシーンでした。
●仕事として他の人とsexしなければならない状況に置かれたことで、余計に自分には二条だけだと自覚するミイオは、アンドロイドなのにすごく良い表情。二条も、きっとミイオのことずっと好きで大事だったんですよね。
●二人はこれからもひとつひとつ話をしながら未来を紡いでいくのだろうなと思います。もしかしたら辛い決断もあるのかもしれないけど。素敵な短編でした!
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