帝国とその属国の物語





2021年8月15日
ヒロインは許婚の若き王と結婚し王妃となった結婚式の場で実兄の訃報を聞き母国の皇太子を兼ねるために夫と引き離されるのですが、夫は皇帝から見放され失脚。代わりの王は別の属国の王が就き王妃ポジションそのまま夫が変わるというびっくりな設定です。結婚式で結婚の誓いをした相手ではない夫と夫婦、しかも夫は別の国から国替えで就いたため盤石では無い背景もあり色んな葛藤を乗り越える2人なのですが、ヒーローが心を砕いてヒロインに添おうとしてくれる懐の深い男性です。ヒーローsideはありませんが最後まで読むとヒーローはヒロインを皇帝の駒ではなく1人の若い女性と見てるのが伝わって来ました。読めば難しい話でも何でも無いですがデロデロな溺愛やヤンデレ目当ての方には薦めません。私はこの作者さんの閨がほど良くて、そこが書きたい訳じゃなくストーリーに織り込ませてあるのが良いです。

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モモ さん
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