まことしやかに舞う花は
」のレビュー

まことしやかに舞う花は

束原さき

切なく、そして大切な人

ネタバレ
2021年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。切ないけど、優しい気持ちになりました。映画を観たような余韻が残り、絵も表情が優しく綺麗なので好きです。
戦時下、春臣と颯太郎は幼い頃にすれ違ったまま離れてしまい9年後に再会。子供の頃からの想いを伝える事もできないまま、自分の置かれた立場に逆らえない時代がとても切ない…そして颯太郎が徴兵となり再び離れ離れになってしまった事に胸が締め付けられました。そして帰還…どんなにこの時を待ちわびていただろうと思うと涙が溢れました。颯太郎の春と一緒に生きて行くことを決めたという言葉にも涙が…。
ため息がでるくらい惹き込まれたストーリーでよかったです。
そして予想もしなかった描き下ろしでタヌキの恩返し…?は可愛くて笑ってしまい最後は癒やされあたたかい気持ちになりました。ありがとうございました。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!