このレビューはネタバレを含みます▼
高評価だったので1、2話を読みましたが、確かに絵はクセ強め、エロは完全に男性向けな感じでした。
この作品、ジャンルが女性マンガになっていますが、正直違和感があります。なんか「男性にとっての理想の女性像」をめちゃくちゃ感じる…「歳下で可愛くてエロくて、でも子育てや家事をちゃんとして夫にも優しい」とか…昭和か?
絵や性描写は個人の好みもあるので私は気になりませんでしたが、ストーリーがお粗末過ぎてそっちの方が気になりました。
高評価の理由としてリアルとか生々しい夫婦感というのが挙げられていましたけど、まだ食事の片付け(洗い物)が残ってるのに、夜遅くに帰宅した夫が共働きの妻に対して「夕食に唐揚げ食べたいから揚げて」と作らせ、その後でえっちを我慢しようとしたり(でも結局散々ヤる)、事後に子どもが夜泣きしたのをあやしに行こうとした妻をとめて夫が行く→良い夫、良いパパ♡みたいになってるのが「はぁ?」としか思えなかった…
疲れてるだろうからと気遣ってえっちを我慢するなら、その前に夕食は簡単に済ますとか、家事を手伝うのが先じゃないですかね…好きなもの食べたいなら、休日に自分が子どもを見といてその間に作ってもらえばいいんじゃないんですかね…
夜泣きした子どもを父親が見るのも、妻が自営業といえども共働きなら当たり前ですよね…(それに対しての感謝は必要だけど)。
妻の女性像、理想の家族像など全体的に古くて、今の時代には合わないと思います。
2話はちょっとコメディー要素もあり、1話に比べるとまだ笑えたり、夫の妻への愛も感じられたので良かったのですが、それでも冷静に考えたら妻のことが好きすぎて子どものことちゃんと考えてるのかな…と読後感はあまり良くないです。
まだ子どもが小さいから、妻好みの男性(モラハラDV系)を夫が演じることによって家庭が円満に保たれているようですが、子どもが大きくなったらどうするんだろう?
エロメインの青年向けコミックならまだ「男性のためのファンタジー」だなと受け入れられるし、ストーリーにもそんな細かい所まで求めないのですが、先にレビューを読んでリアルさなどを求めて読んだら突っ込みどころ満載過ぎて…って感想しか出てこないです。「頭を空っぽにして教科書のお手本のような古くさい男性向けのエロ漫画を読むんだ!」という気持ちで臨めばエロは濃いめなのでそれなりに満足できると思います。