【電子限定書き下ろし短編付き】騎士と王太子の寵愛オメガ~青い薔薇と運命の子~
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【電子限定書き下ろし短編付き】騎士と王太子の寵愛オメガ~青い薔薇と運命の子~

滝沢晴/兼守美行

ちょっと期待と違ったかな

ネタバレ
2021年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 7章のジャムシードとキラの出会いの話は良かったですが、全体としては先の展開が読めてしまってあまりドキドキハラハラもしなかったし、キラが浅慮なのが気になってあまり魅力を感じることができませんでした。旅の間目先のことしか考えてなくてキャラに深みを感じず、感情移入もしにくかったです。
またキラがジャムシードに惹かれてしまうのはいいんですが、王太子のことを思い出そうともしないし、ちらりとも考えないのが腑に落ちなかったです。記憶がないとはいえ、自分の過去を知れば少しは気に掛けるのではないかな。その板挟みに苦しんだりとかも。
ジャムシードがキラに辛い思いをさせてまで真実を隠していた理由もいまいち納得できませんでした。そのせいで余計にキラを傷つけていたような気もするし。
ラストは大団円で素直に良かったと思いましたが、期待してた記憶喪失の切なさもあまり感じられず、やや物足りなかったです。
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