猫とベッド【コミックス版】
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猫とベッド【コミックス版】

東条さかな

2人のこの先の生活が心配。

ネタバレ
2021年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 相思相愛な2人は可愛いのですが、登場人物たちに感情移入しきれず読後に疑問符を浮かべてしまいました。
お互いが惹かれ合っているのもだいぶフィーリングなようで、読み手としては根拠が分からなかったです。
「そういう前提」として受け入れるしか無かったのも感情移入しきれない理由の一つでした。
受けの「自分は客の一人だから」という一歩引いた葛藤は可愛かったんですが、いかんせん出会った時からもうお互い特別視してるので……。
特に攻めは数ある客の一人だったのに何故……?他の可愛い顧客との違いは……?
2人とも感情の大きさの割に感覚的過ぎる……。

特に最後の突拍子も無さにびっくりしました。
急に北に引っ越す行動力もですが、そこまでする理由は?どんな目的で?
(まさか病んだ子から離れる為?)
大学を中退してまで今すぐじゃなきゃダメだったのか?
(特に攻めはまた相手に対して大学という居場所・大卒というステータスを“捨てさせた”結果になるので、病ませてしまった子の二の舞ではないのか?)(そもそもその子とはどうして離れてしまったのか?(ヒロキとはそうならないという確証が分からない))
バイト掛け持ちの若者と大学生(中退)のどこからその経済力が?、、、
最終的に2人とも職にはありつけたようですが、お互いへの感情だけで動いてるようだったのでこの先生活していけるのか心配です。
身内やその他これまでの人間関係は捨てたのか?というくらいお互いしか見えてない様子に、現実的な問題が気になってしまい素直に萌えに集中出来なくなりました。
フィクションだから気にしなくても問題無いのですが……。

相思相愛なことも攻めの元顧客と円満な関係を継続出来ていることも微笑ましくて大歓迎なのですが、そうなりえた理由が分からず置いてけぼりにされた心地になりました。
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