このレビューはネタバレを含みます▼
兄弟ものともう一つ入ってて、両方拗らせた恋愛感情を抱えてましたね。私は両方好きです。兄弟ものは弟くんが恋愛感情を拗らせ、兄はコンプレックスを拗らせ、兄が弟くんのソロプレイを目撃したことで一気に関係が肉体的欲求へと変化する。実の兄弟としての葛藤より、コンプレックスからの拗らせのが大きかった兄が、弟の指が傷付いた事で『失いたくない。大事にしたい』と自分の想いを自覚した感じです。弟くんはずっと昔からピアノより兄が欲しかったので、兄に求められ抱きしめられて幸せそうで良かった。書き下ろしでも、兄は吹っ切れたのか弟くんを溺愛してるようでハッピーエンド。もう一つは、拗らせた恋愛観の受けにハマってしまった攻めが可哀想な感じ。同時に複数の人を好きになり付き合うを繰り返す受け(当人的にはみんな本気で好きらしい)、もちろん理解されずに捨てられ続けているが、攻めが『分かるよ』と理解を示す。攻め以外と付き合うのを隠さずに一緒に暮らせるようになって嬉しい受けだけど、攻めが抱いてくれなくなって~みたいな。まぁ、単に攻めが我慢して耐えてただけで、女との結婚へ逃げる訳だけど。ぶっちゃけ、利用された女の人(出てこないけど)が1番被害者だな!最後に受けが追い掛けて、攻めだけを愛すようになって『1人だけを好きなのってこんなに怖いの』とか拗らせた発言してるの見て、『単に1人に絞るの怖くて複数を本気で好きって思い込んでただけかい!』ってツッコミ入れたくなったwめんどくせー受けを大事にする攻め、ハマってしまったものは仕方ないね(笑)